
FX経験者でも負ける理由の一つにメンタルの変化がある
FXを行なっている時は、理屈として安い時に購入して高い時に売却すれば利益が出ることは分かっているのですが、どれほどFXの経験があったとしても上手く利益を上げることが出来ないこともあります。経験があっても上手くFXを行なえなくて負けてしまうには理由があるのですが、その負ける理由の一つにメンタルの問題が関係することがあります。
例えば初めてFXを行なうために資金を入れた時、とにかく買いたいという思いが先になってしまい、適当にポジションを取ったら逆に相場が逆行して損失をいきなり出してしまった・・・
しかし損切りをするのは辛いので戻るまで待とうと思い待っていたけれど、何日待っても戻ってこず、待ちきれずにポジションを外したら戻ってきてしまったというパターンです。想定外の出来事が起きてポジションを手仕舞う必要が訪れたときに瞬時に判断する必要がありますが、寝不足や相場を始める前に喧嘩をしてしまいイライラしているなど、メンタルの変化が影響して判断が鈍ることもあります。実際寝不足や朝食を抜いている状態だと脳に酸素や血液が届き難くなってしまい、その結果脳の働きが鈍くなってしまいますし、プライベートでイライラするほどの出来事があって心がその出来事に向いていると、相場の変化を見逃してしまうこともあります。そこでそのような負ける理由を克服するために必要な相場に向かうスタンスをマークダグラス氏はゾーンと呼んでいて、『ゾーン 相場心理学入門』という書籍に書き表しています。
FX投資でも当てはまる一流のプロ野球選手が成果を出す【ゾーン】とは
プロ野球などの一流のスポーツ選手が優れた成果を出していく場合、このゾーンに入っていることが良くあり、そのゾーンを意識した行動をとる一流選手も存在しています。実際ピッチャーマウンドからホームベースまでは18.44mありますが、この距離を140km~160kmで飛んでくる球を打ち返すには目で見て反応すると遅すぎて打てないために、バットスイングを早くするかそれとももっと早く反応する必要が出てきます。しかしそれでも一流選手がしっかりと打ち返してホームランを打ったり出来るのは、スピードだけ反応出来るようにして、後はどのような球が来ても対応出来る心の準備が出来ているからということが出来ます。
具体的には緊張感のある場面で集中力を高めていき、その一方で心はリラックスすることで身体にかかる力を抜いて、どのような変化もあり得るという心構えでピッチャーと対峙することで、ゾーンに入ることが出来るようになります。そしてこのようなときの脳内の変化としては、脳内物質のエンドルフィンが分泌されているとされていて、脳波ではα波が出ている状態とも言われています。
FXで勝つにはどのような時も変わらないスタンスが重要
FXで勝つにはまずその日の相場を取り巻く状況を把握してポジションをどのようにとるのかを判断する必要があります。しかしプライベートなどでその判断を狂わせる出来事があり、その出来事に心を支配されていると相場の流れに対応することが難しくなるため、まずは頭がしっかりと働くために目覚める時間や朝食を摂る時間を相場が開く時間の何時間前にするかを決める必要があります。平常心で相場に向かうために音楽を聴くとか情報を入手するなどを行なってポジションを組む位置を決めておき、一方で寝る時間も決めるなどこのルーティーンを行なえば平常心で相場に向き合えるといえるスタンスを確立して、何時もと変わらないスタンスで相場に向かっていくことがFXを勝つには重要になってきます。
そして相場に向かうときはどのような変化も起こり得ると判断して、相場の変化に心を振り回されるのではなくて客観的に淡々と何時もと変わらないトレードを行ない、もし損失を出してしまう状況になっても損失は必要経費と割り切って平常心でFXを行なっていくことも重要になってきます。