デモトレードとリアルトレード

デモトレードのメリットとデメリット

デモトレードとリアルトレードFXをこれから始める人であれば、「リアルトレード」よりも「デモトレード」をメインに行うことになるかと思います。大切な資金を運用するにあたって、経験や知識が無い状態でリアルトレードを行っても資金を減らすだけになる場合が多く、チャートの注文方法や決済などのシステムに慣れるという意味でも先ずはデモトレードを行う場合が多いのです。デモトレードのメリットとしては、チャートやシステムに慣れることや、実際の相場を体感することができる、資金が減らない…などありますが、そこにはデメリットも潜んでいることを忘れてはいけません。主なデメリットとしては、リアルトレードとはかけ離れたトレードをする、緊張感が無い、FXが簡単だと思ってしまう…といった部分が挙げられます。それでは詳しくみていきましょう。

リアルトレードとはかけ離れたトレード
実際に自分の身銭を切ってトレードを行っているわけではないので、損切りしなければならない場面だとしても保有し続けたり、ナンピンしてしまったりとリアルトレードではやらないことをやってしまう事が多いです。それに、運用資金が異なる場合であれば、不必要にロットを上げて取引したり、無意味なエントリーをしたりと、リアルトレードとはかけ離れたトレードをしてしまうケースが多くなります。しかし、リアルトレードを意識した、チャート設定や戦略を立てていれば問題ないといえるでしょう。

緊張感がない
「運用資金が減らない」という事はデモトレード最大のメリットといえます。しかし、運用資金が減らないからこそ適当なエントリーをしたり、メンタルコントロールの難しさがあったりと様々な影響もそこにはあるのです。自分のお金ではないからこそ急騰・急落があったとしても感情が左右される事も無く、淡々とトレードを行う事ができますが、反対にこの部分は“デモトレード最大のデメリット”ともいえるのです。デモトレードとリアルトレードのチャートやシステムは殆ど同じであることが多いのですが(一部制限もあり)、そこには“感情”という部分では大きな違いを持つので、「デモトレードでは利益が出せたのにリアルトレードでは利益が出せない」ということが起こってしまうのです。このような溝を埋める為に、出来る限り本番を意識したトレードやロット、戦略が大切となってくるのです。

FXが簡単だと思ってしまう
デモトレードはリアルトレードと比較すると大きな違いがいくつもあります。その違いは上記の通りになりますが、実際にリアルトレードを行えばこの“違い”が想像している以上に大きな問題となる事が分かります。こうした違いが存在しているからこそ、デモトレードでは利益を上げる事ができていますが、これを「FXは簡単」とか「自分の実力」だと勘違いしてしまう人が多いのです。デモトレードで利益を上げる事ができたとしても、それは「限りなくリアルトレードを意識したものか?」、「戦略を忠実に実行した結果か?」という質問に対して自信持って「はい」といえるか、いえないか、その答えによっては今後のFX人生を大きく左右するものとなります。しかし、前述した質問に対して「はい」と答えることができたとしても、実際にリアルトレードを経験してみると“自分でも知らない自分”を目の当たりにすることもあります。想像していた以上に値動きに対して敏感になったり、損失を出した時のメンタルコントロールができなかったり、と初めて知る一面もあったりするのでFXは難しいとされています。

デモトレードとリアルトレードの調和

デモトレードにもリアルトレードにもそれぞれメリット・デメリットは存在します。どちらか一方で全てを網羅させようと考えてしまうと、このようにメリットとデメリットが発生してしまいますが、両者をうまく使い分けることによって、それぞれの欠点をカバーする事ができるのです。例えば、メンタルコントロールを習得したい場合はデモトレードよりもリアルトレードを重点に、トレード技術を習得したい場合はリアルトレードよりもデモトレードを行った方がいいでしょう。FXで勝つ為に必要となる技術は一つではなくていくつもありますが、その複数の技術を習得する為にもデモトレードとリアルトレードを使い分けなければなりません。そして、慎重になるあまりデモトレードの期間が長くなってしまっても問題があるといえます。これは、「慣れ」によるものですが、リアルトレードを意識してデモトレードを行ったとしても、その期間が長くなるにつれてどうしても“同じように”とはいかなくなってしまうのです。

従って、一定の期間を経たらデモトレードからリアルトレードへと移行する事がオススメとなります。反対にFX初心者に対していきなり「リアルトレード」を推奨するブログやサイトがありますが、これに関しては賛否両論あります。目的としては、デモトレードで培う事が難しい「メンタル」を、実際に自分の身銭を切る事で習得しようとしていますが、FXについての理解が乏しい場合や戦略が確立されていない段階でのリアルトレードは“危険”であると思います。FXでの資産運用は“余裕資金”で行うのが基本的な考え方となっていますが、いきなりリアルトレードを始めるならその余裕資金さえも失う恐れがあります。人によっては“資金を失って痛みを感じなければ分からない“という方もいますが、それではFXの経験値が上がった時に資金が無くなってしまう、ということになりかねません。ですので、FX初心者がいきなりリアルトレードを行って資金を失う前に、デモトレードで経験を積む必要があるのです。

リアルトレード前にトレード手法を確立する

効果的に使い分けるFX初心者であれば、リアルトレードへ移行する前の段階でトレード手法を確立すべきです。リアルトレードでトレード手法を学ぼうとすると、本来であれば失う事がなかったお金を失うことになるので、不必要な資金減少が想定されます。その為、“リスク”という観点から考えても自分のトレード手法が確立できた段階で、リアルトレードに移行すべきといえるのです。また、リアルトレードではトレード手法よりも精神的な部分においてのスキル習得をすべきであり、トレード技術や手法を学ぶ場としてはいけません。

しかし、これらの特徴や意味合いを理解していない人の影響もあって、適切な順序を踏んでいないでリアルトレードを始めている人が多いのです。これでは、実際に取引をスタートしても自分の“原点”となるものが定まっていないので迷走することになりかねません。仮にトレードで利益が出ている場合であれば何も気にする事がないかもしれませんが、問題は損失が続いた時になります。自分のトレード手法が確立されていない、いわば“原点”が確立されていなければ、このように迷いが生じた時に立ち戻る場所がないので、損失が連続したときに適当なエントリーをすることに繋がってしまいます。ですが、FXというのは投資であり、ギャンブルではありません。上記のように“適当なエントリー”をしてしまえば、それは運任せによる割合が大きくなってしまうので、必然的にギャンブル性も高まってしまいます。FXの取引では、できる限りのリスクを排除し、利益を得る為にもこうした考え方を身につける必要があるのです。